
「声は自分で作るもの」。そう語るのは、声優として約48年にわたり第一線で活躍してきた堀内賢雄氏。幅広い分野で数々の役を演じてきた、まさにレジェンド声優です。
長いキャリアを支えてきたのは、声を「身体という楽器」から生み出すという意識でした。新人時代の厳しい指導をきっかけに、喉だけに頼らず、身体の中心から声を出すことを意識してきたという堀内氏。今回は、声優として歩んできた48年のキャリアを振り返りながら、声の作り方、身体のコンディショニング、そして「コアフォース」について伺いました。
プロフィール

堀内賢雄(ほりうち けんゆう)
職業 声優・ナレーター
生年月日 1957年7月30日
趣味 歌・ゴルフ
主な出演作
・『F1/エフワン』主役:ソニー・ヘイズ(ブラッド・ピット)
・『ポケットモンスター』役:オーキド博士
・『NARUTO -ナルト-』役:ペイン、千手扉間(二代目火影)
・『ONE PIECE』役:錦えもん
・『フルハウス』役:ジェシーおいたん(ジョン・ステイモス)
声優として約48年。アニメ、洋画、ナレーションまで幅広く活躍
声優として約48年にわたり活動を続ける堀内賢雄氏。アニメーションや洋画の吹き替えをはじめ、ナレーション、ラジオ、ゲーム、キャラクターナレーションなど、幅広い分野で活躍している。『NARUTO -ナルト-』のペイン、『フルハウス』のジェシーおいたん、ブラッド・ピットの吹き替えなど、数々の作品で存在感のある役を演じてきた。現在も第一線で活動を続けている。
目次
世界で感じた日本アニメの熱狂
声優として長いキャリアを歩んできた堀内さん。現在はアニメーションや洋画だけでなく、ナレーションやゲームなど、仕事の幅もさらに広がっているといいます。
── これまでのキャリアと、声優というお仕事について、改めて教えていただけますか。
堀内:声の世界に携わってもう47、8年になりますね。レギュラーのアニメーションや洋画で主要な役をいただくようになってからは、45年ぐらいでしょうか。
主にナレーション、アニメーション、洋画のキャラクター、あとはラジオやゲームの音声、キャラクターナレーションまで、非常に多岐にわたって続けています。現在も仕事の幅がさらに広がっていると感じています。
── 堀内さんといえば、世界的な人気を誇る作品にも数多く出演されています。
堀内:そうですね。世界的な反響としては、やはり日本のアニメーションの人気がすごいです。この前クウェートに行ってきたのですが、現地の熱狂ぶりに「日本のアニメーションの力ってここまで凄いんだ」と驚きました。
海外の人たちが列を作ってくださるんですけど、別に「堀内賢雄」個人というより、作品の中のキャラクターに会いに来てるんですよね。おもちゃを持ってきて「サインしてくれ」という方も本当に多かったです。
── 欧米だけでなく、中東やアジアでも、それほどの人気なのですか。
堀内:ええ、全世界ですよね。たくさんの国から「来てください」と依頼をいただくんですけど、日程を確保するのがなかなか大変で。クウェートのときは直行便がないので、ドバイ経由で17時間かかりましたから。
洋画吹き替えの「黄金時代」を知る
現在はNetflixやAmazonプライムなど、配信プラットフォームを通じてさまざまな作品を楽しめる時代。一方、堀内氏が若手だった頃には、テレビ局が独自に洋画の吹き替えを制作する文化がありました。
── 洋画の吹き替えでは、ブラッド・ピットさんを担当されることも多いですよね。
堀内:いろんな方を担当してきましたが、今はブラッド・ピットが一番多いですね。作品数自体も多いですが、彼とは過去に二度ステージでご一緒した経験もあるので、こちらのことも認識していただいていると思います。
あとはNHK(当時教育テレビ)で放送されていた『フルハウス』のジェシー役、通称「ジェシーおいたん」ですね。これはすごかった。当時の視聴率が20%近くあったのかな。今の30代後半から50代ぐらいの人たちは、子ども時代に僕が演じたジェシーおいたんが初恋の人だったというくらい一世を風靡しました。
昨年、彼(ジョン・ステイモス氏)が来日した際にステージで共演させていただいたのですが、60代になっても本当にかっこよくて驚きました。
── かつての吹き替え制作は、今とは比較にならないほど贅沢だったと伺っています。
堀内:昔は「月曜ロードショー」「火曜ロードショー」と、各テレビ局がそれぞれ独自に吹き替え音声を制作していました。同じ映画でも、使い回さず局ごとに全部録り直していたんです。
例えば一つの映画に対して「ANA機内用」「JAL機内用」「ビデオ・DVD販売用」「テレビ放送用」という形で、月に4回も別々に録り直すこともありました。
── 同じ映画を4回も! キャストも毎回異なるのですか。
堀内:キャストも翻訳も台本も違うんです。不動の持ち役があるスター以外は、放送局によって結構役が変わったりもしましたね。
当時は「なんてみんな効率的じゃないんだろう、使い回せばいいのに」と思っていました。でも同時に、「これがなくなったら食いっぱぐれるな」とも感じていて。そうしたら、あっという間に効率化の波が来ましたね(笑)。
今はNetflixやAmazonプライムをはじめ、制作元が作った単一の音源を配信する形が主流になりましたね。
── 業界のパワーバランスも変わりましたか。
堀内:昔は「日曜洋画劇場」が一番権威があって、淀川(長治)さんという「番組の顔」がいらして……。演出家ごとに「◯◯組」といった派閥のようなものもありました。
あの頃、洋画をメインにやられていた先輩たちが「アニメ寄りのデフォルメした芝居はするな」とよくおっしゃっていたのを覚えています。でも、洋画の放送枠が減ってアニメが台頭してくると、そう助言してくださった方々の仕事が減っていってしまった。時代の移り変わりをまざまざと見せられましたね。
僕自身は、ディスクジョッキー出身でコンプレックスもあったせいか、芝居に対して「毎回が勉強」という姿勢で、アニメにも洋画にもこだわりがなかったのが良かったのかもしれません。
「声」という楽器をつくる。身体の中心から声を出す理由
長く声を使い続ける仕事だからこそ、身体との向き合い方は重要です。堀内氏が大切にしているのは、喉だけに頼らず、身体の中心から声を出すこと。その原点には、若手時代の厳しい指導がありました。
── 堀内さんの声は、身体の真ん中から響いている感覚が強いです。「コア」や「体幹」を意識されているのでしょうか。
堀内:まさしくその通りです。喉だけでしゃべってしまうと、すぐに声を潰してしまいます。
僕は新人の頃、あまり芝居が上手くなかったので、「せめて喉だけは丈夫でいよう」と心に決めていました。当時は群衆シーン(ガヤ)などで叫び続けて声を潰す人が多かったのですが、事務所の先輩から「そんなもんで声を潰すならやめちまえ」「お前は腹から声が出ていないんだ」と厳しく叱咤されたのを覚えています。
── 先輩からの指導は、相当厳しかったのですね。
堀内:ええ。「どうするんだ、仕事がこんなに多いのに毎日これじゃ話にならない」と。
当時の僕は喉から出ているような、高めで柔らかい「青年の声」でしゃべっていました。そしたら「いつまでも青年役ばかりやっているわけじゃないだろう、低い音を持てるようにならないと、この世界でやっていけないぞ」と言われて。
そこから毎日、身体の中心から声を出す意識を徹底し、自分の声を作りあげていきました。そこに人生経験が重なると、深みが出てきたと言われるようになりましたね。
自分にとって声は”楽器”なんです。その楽器をどうやって作っていくか、そして『名器』を持っていたとしても、それをいかに使いこなせるかだと思うんですよね。
そうやって長年かけて作り上げた自分だけの楽器を、どう磨き、どう響かせていくか。それが声優としての自分のスタンスですね。
── 今でも収録の際は、その「楽器」を調整されるのですか。
堀内:もちろん。OKが出るまで不安ですが、その緊張感があるからこそ、自分の「楽器」をどう使いこなすか、常に考え続けています。
毎回怯えていますよ。でも、それが新鮮なんです。
声は自分で作るもの。晩年に向けて作っていった声こそが、自分の完成形だという気がします。
長く現役でいるために。コアフォースとの出会い

声を仕事にする堀内氏にとって、身体は大切な「楽器」。日々の仕事や趣味のゴルフなど、身体を使う場面でもコンディショニングを意識しているといいます。
そんな堀内氏が最近愛用しているのが、コンディショニングアクセサリー「コアフォース」です。
── 「コアフォース」を愛用されているとのことですが、きっかけは何だったのでしょうか。
堀内:コアフォースのことはゴルフショップで見かけて、もともと知ってはいたんです。『北斗の拳』でトキ役を演じた経緯から、コアフォースの「北斗4兄弟モデル」があると聞いたのがきっかけです。
── 実際に使用してみて、ゴルフなどの趣味に変化はありましたか。
堀内:一番驚いたのは飛距離です。練習もしていますが、驚くべき伸び方をしました。
一緒に回った、僕より10歳以上若いプロデューサーに「堀内さん、僕と同じぐらい飛んでるじゃないですか」と驚かれるほど。
以前は置いていかれていたのが、今は同じぐらい、30ヤードぐらい伸びた実感があります。しっかり腰を入れて打てるようになったんです。
※あくまで個人の感想です。違いの感じ方には個人差があります。
── 身体的なメンテナンスの面ではいかがですか。
堀内:僕は来年70歳になりますが、周りの同級生が「肩が凝る」「腰が痛い」と言っている中で、自分は全然平気でいられるんです。
先日も、高校の野球部時代の同級生と朝9時から夜11時まで麻雀をしたのですが、周りが腰の痛みや目の疲れを訴える中で、僕だけずっと元気で。
「お前おかしいだろう」と言われたので、「これ(コアフォース)のおかげかもな。奥さんに相談しろ」と営業しておきました(笑)。
※あくまで個人の感想です。違いの感じ方には個人差があります。
── プロの現場での使い勝手はいかがでしょうか。
堀内:マグネットが非常に強くて、絶対に外れない。これが大きい。収録の時に音をさせないために時計を外して、そのまま忘れて失くしてしまうことがよくあるのですが、これは外さなくていいし、落とす心配がないんですよ。
この数カ月、ずっと外さずにつけています。今では自分の一部であり、お守りのような存在ですね。
◎堀内賢雄氏着用「コアフォースループ トキモデル」

©武論尊・原哲夫/コアミックス, 「北斗の拳」製作委員会
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次世代へ伝えたい、鍛錬と「心の寄り所」

48年近く声優として活動してきた堀内氏。最後に、これから声を仕事にする人、そして長くプロフェッショナルとして活動したい人へのメッセージを伺いました。
── これから声優を目指す方や、声を仕事にする方へのアドバイスをお願いします。
堀内:あまり神経質になりすぎないことですね。
マスクや乾燥を過剰に気にして、少し喉を使いすぎただけで仕事を制限しようとする人がいますが、僕は「どんどん声を出して、声を作っていく」ことが大切だと思っています。
── なるほど。鍛え続ける中で、精神的な強さを保つにはどうすればよいでしょうか。
堀内:何かを信じること、自分なりの「寄り所」を見つけることです。
それは例えば、アメでも何でもいい。「これを舐めれば大丈夫」「これを身につければ大丈夫」という安心感が、弱気にならない心を作ります。
過度な神経質さは、逆に自分を潰してしまいます。鍛錬を続けつつ、自分の心を支えるものを何か見つける。その調和こそが、この世界で長く、力強く走り続ける秘訣ではないでしょうか。
まとめ
約48年にわたり、声優として第一線で活躍し続けてきた堀内賢雄氏。
世界中で愛されるキャラクターを演じ、声優を取り巻く環境が大きく変化する中でも、常に「毎回が勉強」という姿勢で仕事に向き合ってきました。
今回のインタビューで特に印象的だったのが、「声は自分で作るもの」という言葉です。
喉だけに頼らず、身体の中心から声を出す。自分の身体を一つの「楽器」と捉え、長く使い続けられる状態をつくる。その積み重ねが、現在の声につながっています。
そして、身体だけでなく、心の状態も大切にする。「これがあれば大丈夫」と思える、自分なりの「寄り所」を持つことも、長く現役でいるための秘訣だといいます。
その言葉からは、長くプロフェッショナルであり続けるための、身体と心の向き合い方が見えてきます。
コアフォースはコンディショニングを支える選択肢の一つとして、堀内氏の日々の生活に馴染んできているようです。興味を持っていただいた方は、ぜひほかのコンテンツもご覧ください。
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